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『心震わす将棋の名対局』感想とか

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新四段誕生!


おめでとうございます!井上門下の棋士はこれで4人ですね。

『心震わす将棋の名対局』(後藤元気/大和書房)の気になったところ

元奨励会員でフリーライターの後藤元気氏による観戦記集。初版は2018年6月15日。(僕は電子版で読みました)

後藤氏は将棋ペンクラブ大賞・観戦記部門大賞を二度受賞しているのも頷ける名文――というかエモい文章を書かれる方です。観る将・読む将ならば本書を手に取って損はないでしょう。

ただ、一つ気になるところがあったのでその部分を引用します。

さて、ここからは別の話です。
渡辺さんと三浦さんといえば、2016年の将棋ソフト不正使用疑惑、騒動を思い出される方もおられるでしょう。トップ棋士を凌駕するほどの驚異的な進歩を遂げた将棋ソフトの存在は、あらゆる面で棋界に大きな影響を及ぼしました。
竜王戦の挑戦者になった三浦さんに将棋ソフト不正使用疑惑が持ち上がり、竜王を保持していた渡辺さんから開幕直前に「待った」が掛かった件。一応の帰着を見た現在も、一方的で極端な意見、誤解を含む曖昧な思い込みが散見される状況が続いています。私自身も、色々な人の思わぬ一面を見ました。それは良い面も、そうとは受け取れない面も含めてです。特にインターネット上ではその傾向がひどく、言っていないことを言ったとされ、やっていないことをやったことにされ、それが前提になって憶測が生まれエスカレートしていく。もうひっちゃかめっちゃかで収拾がつきませんでした。
騒動の渦中、そしてその後に批難を受けた人のなかには、きっと自分自身の言葉で諸々の説明をしたかった人がいると思います。消そうにも消せない痛みも残りました。改めて日本将棋連盟、もとい現状の将棋界には手に余る問題だったのだなと実感させられます。
嫌なこと面倒なことは全部忘れて前に進むというのもひとつの方法で、きっとそちらを選ぶ人が大半であり、賢いのでしょう。しかし私は面倒なことに、他人と違う方向から物事を見たがる天邪鬼な性格をしています。多角的に考えるという意味では、観戦記者に向いているのかもしれませんね。今後も個人的なテーマとして、色々な人の立場や行動、発言などを元に考察と整理を続けていこうと考えています。

引用:『心震わす将棋の名対局』(後藤元気/大和書房/p215-216より)

掲載されている観戦記の間にあるコラムに書かれた文章です。後藤氏が本を出すに当たって「三浦九段冤罪事件」に触れざるを得なかったということでしょう。しかし・・・・・・こんな総括で大丈夫かと言いたくなる内容。

「当時、三浦九段に対し誤解を生じさせるようなふりまいをしてしまい申し訳ありませんでした」とでも書いておけば、昨今の将棋界の情勢から言って許される雰囲気ではあると思うんですけど、この書き方はやべぇです。

主要人物達が処分を受けなかったので、後藤氏が責めを負う必要はないとは思いますが、『改めて日本将棋連盟、もとい現状の将棋界には手に余る問題だったのだなと実感させられます』ってな話ではないでしょう。時代、技術、環境が悪かったのであって、個々の人間にとっては仕方のない行動だった――なわけないでしょう。

「本件で痛手を被った三浦九段」ではなく「三浦九段に罪があるとみなし後に批難された人達」への共感溢れる文章ですよね。

事件と自身の関わりには言及せず、善意の第三者の視点から書こうとした文章。巧みな文章技術と言えばそうなのですが、この巧みさは誤魔化しのための巧みさです。

そして、最後は「自分は他人とはちょっと違う」というナルシスチックな文章で締め――。うーん。

この本、羽生善治永世七冠からの推薦をもらっています。後藤氏にとってはこの推薦がお守りのようなものでしょうね。将棋界では羽生先生信仰が根強いので、羽生先生推薦の本に文句を付ける人は少ないだろう――という感じでしょうか。

『後藤元気氏は名文家でよい観戦記者だけれど、この三浦九段冤罪事件の総括の部分はクソ』というのが僕の評価です。マジで「なんでこんな総括になっちゃうの?」ってびっくりしたんですから。

ツイート

自分のツイートをピックアップして解説するとか自分好き過ぎかっ!ってのはありますが、ツイートでは書き尽くせないこともあるのです。

「O・ヘンリ」顔文字説


最近、『O・ヘンリ短編集』(新潮社)を読み始めました。6本目まで読んでいるんですけど全部『◎』評価。代表作を選んでいると思うんだけどすごいですよね。

で、「O・ヘンリ」というのが顔文字に見えた――というだけのツイートでした。

今期アニメ


今期アニメはAmazonプライムで『五等分の花嫁』と『私に天使が舞い降りた!』をみているぞ!『五等分の花嫁』は五つ子全員が魅力的で甲乙付けがたい(五つ子だから、甲乙丙丁戊付けがたい・・・・・・かな)。『わたてん』では圧倒的に「みゃーねぇ」。ロリコンアニメにおける視聴者の感情移入人物ではあるんだけど、ビジュアル・設定がオタク好み過ぎてみゃーねぇ目当てでみてしまう。うぉー、みやーねぇー、おねえちゃんになってくれぇ!

禁じられていないものはすべて強制である

「禁じられていないものはすべて強制である」という言葉を知ったきっかけは物理学の一般向け啓蒙書でした。出典元の『永遠の王』はまだ読んでないです。

物理学者がどのような文脈で用いるか――というと、僕の好きなミチオ・カク先生の著作から引いてみましょう。

しかし、物理学者はよく、T・H・ホワイトの大河小説『永遠の王』(森下弓子訳、東京創元社)の一節を引き合いに出す。アリの共同体が「禁じられていないものはすべて強制である」と表明しているくだりだ。要するに、タイムトラベルを禁じる物理学の基本法則がないのなら、タイムトラベルは必ず物理的に可能だというわけである(その根拠は不確定性原理にある。あることが禁じられていない場合、十分に長い時間待てば、量子論的な効果や量子ゆらぎによってそれが可能になる。法則で禁じられていない現象は、いつかは起きるのだ)

引用:(『パラレルワールド 11次元の宇宙から超時空へ』ミチオ・カク/NHK出版)

うん。よくわからないけど、なんか格好いいぞ!漫画でイケメンの敵役が言ってそうな台詞だぞ!厨二系小説に引用できそうなので志望者はチェックしておくとよいでしょう(謎の上から目線)。


『パラレルワールド 11次元の宇宙から超時空へ』(ミチオ・カク/NHK出版)。好きで好きで10回くらい読んだけど全く中身を理解していないぞ!