コラム

日記(2020年8月17日)わたしは、ダニエル・ブレイク

日課

ウォーキング&リスニング

早朝、播磨中央公園を一時間歩く。やはり、日の出の直前~直後あたりは涼しくて、気持ちよく歩くことができる。
「三体Ⅱ」は、大学教授のルオ・ジーが面壁者に選ばれる経緯と反応まで。ルオ・ジー描写を通して独自の小説論を語っているところが面白い。ルオ・ジーが精巧な脳内彼女を作ってしまう様は、ゼロ年代の日本オタク文化をなぞるかのよう。少々いけ好かない面のあったルオ・ジーの好感度を上げるエピソードだった。

映画

わたしは、ダニエル・ブレイク


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あーまた頑固な爺さんが心を開いて自分を変えていく話かーと思っていたが、役所でひらすら些末で面倒な手続きをさせられ、なかなか失業給付金を貰えない主人公の姿に共感を覚え、すんなりと作品に入っていくことができた。日本でも生活保護行政における水際作戦で同じような問題がある。申請者の尊厳を奪い、足を遠のけようとする。
観客が主人公と同じように怒りを覚えれば、監督の勝ちだ。

「SAVE THE CATの法則」にも忠実で、ダニエル・ブレイク氏を応援したくなってしまう。困っているシングルマザーを助け、その子どもたちにも優しくするというのは定跡通りの行動ではあるが来るものがある。主人公が若い男ではないので、下心で助けた――という動機がぼやけるというのも効果的だ。

英国新自由主義政策下での福祉切り捨て批判――というのが本作の通底を流れるテーマである。融通の効かない役所仕事が責められているのではなく、意図的に受給させないようにする政治の残酷さを告発しているのだ。

日本において最も近い発想を持っているのは日本維新の会だろう。主に関西のテレビで連日彼らが持ち上げられている様に吐き気がする。

単純な生き方見直そうぜ系映画とは一線を画する内容で考えさせられた。